なぜあなたは沈黙しているのか。 あなたが百万の軍勢にまさるというのなら、 なぜあなたは立たないのか。 なぜあなたは正義を行うに時を待っているのか。 (部屋の石壁は豪奢な青いタピストリに飾られている。 ランプの明かりはまばゆいばかり。机の上には金のペン) なぜあなたは私を打たないのか。 不正な手段で高位に上り、憎しみのままに振舞う私を罰しないのか。 偽りのパンを食べる私をその業火をもって焼き尽くさないのか。 あなたの剣を標榜する館はいまや私の罪によって汚れ果てている。 (金の三叉は夜の灯火にさんぜんと輝いているが、 闇を深くした瞳には明るさをもたらさない) どうか沈黙を破り、怒りを示してください。 私の魂は悪意を含み増長しつつあります。 あなたの強い一撃をもって私の悪と驕りを正してください。 さもなくばこの悪い種は蔦のように私の信仰を殺すでしょう。 そして私はあなたの救いも届かぬ闇に閉ざされるでしょう。 |